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CENTER:Legend of origin 〜創世神話〜
#hr
#navi(origin)
**第1部 誕生 <聖帝国ムー 8> [#wd3b4a47]
RIGHT:''&color(#ffdab9,#000){著者:真悠};''
RIGHT:&counter;
聖帝国ムーが出来上がり、何かお祝い事をしようとセロルナ...
ほとほと手をこまねいている時にも、セイクリッドは我関せず...
逆に私達の考えは? って聞かれたんだけど、私達だって考え...
「……みんなで出来るような音、そして唄、それに併せた動きっ...
セイクリッドの提案に初めきょとんとしていた私達。だって…...
セイクリッドはそう言うと、ハッとなった後不機嫌そうな顔を...
でもよくよく考えてみると、セイクリッドの案はすごく面白...
セイクリッドの提案に、みんなが乗ってきた。セロルナやロド...
それなのに、セイクリッドってば相変わらず、面白くなさそう...
何がそんなに気に入らないのかしら?
セロルナがルシリス・シャーラトに帰る間際にセイクリッドに...
ロドリグスやアステルや私達が、セイクリッドの提案を受け入...
「あ、あれ? セイクリッドは?」
「え? ……居ません…ね。」
ロドリグスとアステルの声にみんな首を傾げている。
「私が探してくるわ。お話を続けていてくれる? どうせ退屈...
「悪いなエリュクス…あいつも居なければ話にならないって言う...
「…そうですね、何かぼんやりしていると言うか、心ここにあら...
ロドリグスとアステルも心配していた。この数金星日、私も...
元気がないと言うか、いつもの覇気がないと言うか。本当にど...
「そうね、ついでに喝をいれてくるわ。じゃぁ行って来るわね...
私の言葉に一瞬不安そうな顔を見せたロドリグスとアステル...
コンコン――
ノックをして暫く待っていたけれど、セイクリッドの部屋の...
「セイクリッド、入るわよ。」
セイクリッドの部屋のドアを開けた瞬間、海のイメージが流...
それは、この部屋にいるセイクリッドの性質なのだろうかと思...
「セイクリッド……居ないの?」
部屋の中をどれだけ見渡しても彼の姿はなかった。どこに行...
溜息を吐いて辺りを見回してみた。思ったより…きちんと整理さ...
あ、いけないいけない。ぼんやり彼の部屋を眺めている時じゃ...
部屋よりもそこに居るはずの中身を探していたんじゃない。
んー…部屋に居ないとなるとどこに行ったんだろう?
セイクリッドが行きそうな場所を考えてみた。ルーグ・ラトゼラ...
どうせ、のほほんとどこかで楽しているはずだわ。そう、この...
聖帝国ムーのお祝い事をしようとしているのに、その提案だけ...
他の人にセイクリッドの行きそうな所を聞いても、みんな一...
その後もセイクリッドを探し回ったけれど、彼の居場所は誰も...
【何を探しているの? エリュクス。】
ルーグ・ラトゼラールから出た私に不意に声をかける聖霊達。...
「うん、セイクリッドを探しているの。貴方達どこかでセイク...
【セイクリッド? 彼が居ないの?】
【うーん…彼の気は、我々も見つけにくいのだよ。】
聖霊達も首を傾げていた。そんな中ミズナがニッコリと微笑...
【セイクリッドなら、ほんの少し前に彼の生まれた場所に居ま...
「セイクリッドの生まれた所って…サイラッシュ海岸辺り…よね...
私の言葉に聖霊達がクスクス笑っていた。
【エリュクスにも容易いだろう? 空間転移だよ。ただしセイ...
「マーナって…だって空間を越えるのは、アルセリオンの領域で...
私の言葉に答えようとせず、ただ微笑む聖霊達。その時の私...
「……でもありがとうミズナ。行ってみるわ。」
【空間を越えるか、風に乗った方が早いよ。でなければ、セイ...
アルセリオンの忠告に頷く私、それと同時にアルセリオンが...
「ありがとう、アルセリオン。」
私は、アルセリオンが開いてくれた空間の中に入っていく。...
#hr
【……第一の変革が始まるな。】
【そうね。父である宇宙神と母である地母神、そしてお二方の&...
【でも、何時までもあの子達は、今のままではいられないです...
【脆さゆえの強さ、強さゆえの脆さ。それをどう切り抜けてい...
【我等聖霊は、その行く先を見守るのみ。あの子達がどのよう...
聖霊達が苦笑しながらそう言っていた事をその刻の私は知ら...
それは、聖霊達の心遣いでもあったの。
#hr
サイラッシュの海岸辺りに一瞬でたどり着いた私は、セイク...
そして、この美しい海と山を囲み、いつでも虹を放っている空...
他のみんなは私が生まれた場所が、一番美しい場所と言ってい...
…と、いけない。見惚れている暇はないんだったわ。私は、セ...
辺りを見回しながら、セイクリッドの姿を探すけれど、なかな...
んもう! どこに居るのかしら。
ふと、前方に砂浜に寝転がっているらしい人影が見えた。居た...
近寄ってみるとそれは確かにセイクリッドだったんだけど、...
え? どうしたんだろう、私の目疲れているのかしら。
ゴシゴシと目を擦って再びセイクリッドの姿を見つめた時には...
……変ね、なんだって彼の髪の色が変わって見えたのかしら? ...
「セイクリッド、こんな所にいたのね。」
私の声かけに寝ているのか無視しているのか、なーんの返答...
そう思って真上からセイクリッドの顔を見下ろしていた私。
ピクリとも動かない、本当に寝ているんだわ。優しい風が私達...
ウェーブのかかったセイクリッドの紺色の髪が、柔らかく舞い...
……こんなに探させて、自分だけはとんずらの上に昼寝してるの?
なんだか無性に腹が立ってきた。
「……ん……。」
ピクリと身動きするセイクリッド。あら、気が付いたのかし...
セイクリッドは、私には気が付かず大きな溜息を吐いた後、腕...
せっかく私が、大変な思いをしながらここに来たって言うのに...
ムカムカする気持ちを抑えられなくて、ついにセイクリッドの...
「いてっ! 誰だ!?」
何が痛いよ。どれだけ探し回ったと思っているの。ガバッと...
「いてっ……じゃないわよ。こんな所でお昼寝? 随分悠長な事...
私の言葉に寝ぼけたセイクリッドの頭も動き出したのか私に...
「……さっきの激痛は、お前が俺の頭を蹴ったせいか!? 何し...
あのねぇ、何をしているんだって言うのはこっちのセリフだ...
「何しやがるんだじゃないでしょう。不本意ではあるけど、あ...
私達みんなが、生きている聖帝国ムーのお祝い事なのよ。自分...
私は怒りをこめてセイクリッドの右腕を思い切り引っ張り、...
「自分で歩けるからそんなに引っ張るな、痛いだろうが!」
反省しているかと思いきや、反論してくる訳? も〜ぉ…あっ...
思わずセイクリッドの方を振り返り、睨み付ける私に一瞬怯ん...
「こうでもしないと、貴方はどこかに行ってしまうでしょう!...
私の言葉に図星を指されたのか、何かを考えているのか判ら...
その言葉もまた私の癇に障ったわ。
「あぁ、判ったよ。聖帝国ムーの皆で関わる事には、逃げ出し...
それで良いかって…だからなんて言い草なのよ!! 大体こい...
もちろん、私の泣き落としで、しぶしぶ承知したって言うのは...
セロルナやロドリグスだって、何とかしようと頑張っている...
まるで、自分から壁を作っているみたいにみんなを拒否して、...
そう思って言いたい事を言ってやろうとしたんだけど、うま...
いつも彼に言っている言葉しか思いつかなかったの。それなの...
「ルーグ・ラトゼラールひいては、この聖帝国ムーの統治者の一...
毎度毎度、同じ事を言うもんな。エリュクスは。けど、覚えて...
毎度同じ事を言って悪かったわね。セイクリッドが統治者に...
……そうよ、血に染まった姿をいとも容易く変えてしまった重大...
その言葉を言ったセイクリッド自身も、さすがにまずいと思っ...
「……だって、貴方達は血に染まった未来をいとも容易く回避し...
そう言った想いを込めて言葉にしてしまったけれど、セイク...
普段のセイクリッドからは想像つかないのよ。見ていないよう...
どう答えていいものかと困った顔をしながら、いきなり無造...
「……行くぞ。みんな待ってるんだろう?」
思わず顔を見上げて、セイクリッドの顔を見つめていた。な...
まるで……彼が探していた何かが見つかったかのような吹っ切れ...
この短い時間で、セイクリッドは何を見つけたんだろう。
何より嬉しかったのは、照れたようにセイクリッドが、私に手...
今までどこを見つめているのか判らなかったセイクリッドの...
ほんの少し、セイクリッドのその顔に心臓が、早くなった事は…...
だって…なんかセイクリッドを良い気分にさせそうなんだもの。
時々後ろを振り返り、ゆったりと歩くセイクリッドを急かす...
こんな事もたまには悪くないかな?
#hr
私とセイクリッドがルーグ・ラトゼラールに戻ってきた刻、ル...
アステルと共に、ああでもない、こうでもないと一生懸命話し...
一体どうしたのかしら? そう思っていた矢先、セイクリッド...
「ナザリウス? セロルナと帰ったはずじゃないのか。どうし...
セイクリッドの言葉にナザリウスとアステルが顔を上げるけ...
セイクリッドは、自分を無視している2人の傍によっていく...
でもセイクリッドは、私の予想に反して2人の会話を聞いてい...
「お帰り、エリュクス。セイクリッドも連れ戻してくれたんだ...
不意にロドリグスの言葉が聞こえ、私はロドリグスの方を振...
「ただいま……ねぇロドリグス? ナザリウスは何故戻ってきた...
「ああ、何でもルシリス・シャーラト側とルーグ・ラトゼラール...
「時間の…狂いって、何が?」
私の問いかけにロドリグスも肩を竦めていた。
「詳しい事は、2人とも話してくれないからね。言える事は、...
ナザリウスとアステルの傍で話を聞いていたセイクリッドが...
「フラフラとどこに行ってたんだ? セイクリッド。提案した...
「やかましい、それぐらい対処出来ないようで、統治者と言え...
「え? セイクリッドには2人が何を話しているのか判ったの...
私の質問にセイクリッドが頷いていた。
「……と言ってもあの2人から直接聞いた訳じゃないが、星の運...
セイクリッドの言葉に私とロドリグスは思わず首を傾げてい...
星の運行かぁ。もしかすると星の光から生まれたマグノリアな...
でも、話し合いが落ち着いたら、2人もそれに気が付くかもし...
「さて、俺達は音を出すものを作り出さなきゃいけないんだぞ...
「何で俺が?」
「元々は、お前のイメージだろう。どんなものが近いのか俺達...
「……だから、適当に言っただけだって言っただろうが。俺はそ...
「セイクリッド? さっき言ってたでしょう。聖帝国ムーに関...
ロドリグスとセイクリッドの話し合いに突っ込みを入れた私...
「ちくしょう…判ったよ。行きゃ良いんだろ、行きゃ。」
「最初から、素直にそう言えばよかったんだ。ほら、みんなが...
ロドリグスに促されて、渋々その後をついていくセイクリッ...
さて、音が出るものが出来るまでに、私が出来る事と言えば踊...
他の人ももしかしたら何か思い浮かんだ人も居るかもしれない。
まずは、それを探さなくちゃね。
……そう言えば、さっきセイクリッドが気になる事言っていたわ...
その時は知らなかったの。セイクリッドが何を目指そうとし...
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**第1部 誕生 <聖帝国ムー 8> [#wd3b4a47]
RIGHT:''&color(#ffdab9,#000){著者:真悠};''
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聖帝国ムーが出来上がり、何かお祝い事をしようとセロルナ...
ほとほと手をこまねいている時にも、セイクリッドは我関せず...
逆に私達の考えは? って聞かれたんだけど、私達だって考え...
「……みんなで出来るような音、そして唄、それに併せた動きっ...
セイクリッドの提案に初めきょとんとしていた私達。だって…...
セイクリッドはそう言うと、ハッとなった後不機嫌そうな顔を...
でもよくよく考えてみると、セイクリッドの案はすごく面白...
セイクリッドの提案に、みんなが乗ってきた。セロルナやロド...
それなのに、セイクリッドってば相変わらず、面白くなさそう...
何がそんなに気に入らないのかしら?
セロルナがルシリス・シャーラトに帰る間際にセイクリッドに...
ロドリグスやアステルや私達が、セイクリッドの提案を受け入...
「あ、あれ? セイクリッドは?」
「え? ……居ません…ね。」
ロドリグスとアステルの声にみんな首を傾げている。
「私が探してくるわ。お話を続けていてくれる? どうせ退屈...
「悪いなエリュクス…あいつも居なければ話にならないって言う...
「…そうですね、何かぼんやりしていると言うか、心ここにあら...
ロドリグスとアステルも心配していた。この数金星日、私も...
元気がないと言うか、いつもの覇気がないと言うか。本当にど...
「そうね、ついでに喝をいれてくるわ。じゃぁ行って来るわね...
私の言葉に一瞬不安そうな顔を見せたロドリグスとアステル...
コンコン――
ノックをして暫く待っていたけれど、セイクリッドの部屋の...
「セイクリッド、入るわよ。」
セイクリッドの部屋のドアを開けた瞬間、海のイメージが流...
それは、この部屋にいるセイクリッドの性質なのだろうかと思...
「セイクリッド……居ないの?」
部屋の中をどれだけ見渡しても彼の姿はなかった。どこに行...
溜息を吐いて辺りを見回してみた。思ったより…きちんと整理さ...
あ、いけないいけない。ぼんやり彼の部屋を眺めている時じゃ...
部屋よりもそこに居るはずの中身を探していたんじゃない。
んー…部屋に居ないとなるとどこに行ったんだろう?
セイクリッドが行きそうな場所を考えてみた。ルーグ・ラトゼラ...
どうせ、のほほんとどこかで楽しているはずだわ。そう、この...
聖帝国ムーのお祝い事をしようとしているのに、その提案だけ...
他の人にセイクリッドの行きそうな所を聞いても、みんな一...
その後もセイクリッドを探し回ったけれど、彼の居場所は誰も...
【何を探しているの? エリュクス。】
ルーグ・ラトゼラールから出た私に不意に声をかける聖霊達。...
「うん、セイクリッドを探しているの。貴方達どこかでセイク...
【セイクリッド? 彼が居ないの?】
【うーん…彼の気は、我々も見つけにくいのだよ。】
聖霊達も首を傾げていた。そんな中ミズナがニッコリと微笑...
【セイクリッドなら、ほんの少し前に彼の生まれた場所に居ま...
「セイクリッドの生まれた所って…サイラッシュ海岸辺り…よね...
私の言葉に聖霊達がクスクス笑っていた。
【エリュクスにも容易いだろう? 空間転移だよ。ただしセイ...
「マーナって…だって空間を越えるのは、アルセリオンの領域で...
私の言葉に答えようとせず、ただ微笑む聖霊達。その時の私...
「……でもありがとうミズナ。行ってみるわ。」
【空間を越えるか、風に乗った方が早いよ。でなければ、セイ...
アルセリオンの忠告に頷く私、それと同時にアルセリオンが...
「ありがとう、アルセリオン。」
私は、アルセリオンが開いてくれた空間の中に入っていく。...
#hr
【……第一の変革が始まるな。】
【そうね。父である宇宙神と母である地母神、そしてお二方の&...
【でも、何時までもあの子達は、今のままではいられないです...
【脆さゆえの強さ、強さゆえの脆さ。それをどう切り抜けてい...
【我等聖霊は、その行く先を見守るのみ。あの子達がどのよう...
聖霊達が苦笑しながらそう言っていた事をその刻の私は知ら...
それは、聖霊達の心遣いでもあったの。
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サイラッシュの海岸辺りに一瞬でたどり着いた私は、セイク...
そして、この美しい海と山を囲み、いつでも虹を放っている空...
他のみんなは私が生まれた場所が、一番美しい場所と言ってい...
…と、いけない。見惚れている暇はないんだったわ。私は、セ...
辺りを見回しながら、セイクリッドの姿を探すけれど、なかな...
んもう! どこに居るのかしら。
ふと、前方に砂浜に寝転がっているらしい人影が見えた。居た...
近寄ってみるとそれは確かにセイクリッドだったんだけど、...
え? どうしたんだろう、私の目疲れているのかしら。
ゴシゴシと目を擦って再びセイクリッドの姿を見つめた時には...
……変ね、なんだって彼の髪の色が変わって見えたのかしら? ...
「セイクリッド、こんな所にいたのね。」
私の声かけに寝ているのか無視しているのか、なーんの返答...
そう思って真上からセイクリッドの顔を見下ろしていた私。
ピクリとも動かない、本当に寝ているんだわ。優しい風が私達...
ウェーブのかかったセイクリッドの紺色の髪が、柔らかく舞い...
……こんなに探させて、自分だけはとんずらの上に昼寝してるの?
なんだか無性に腹が立ってきた。
「……ん……。」
ピクリと身動きするセイクリッド。あら、気が付いたのかし...
セイクリッドは、私には気が付かず大きな溜息を吐いた後、腕...
せっかく私が、大変な思いをしながらここに来たって言うのに...
ムカムカする気持ちを抑えられなくて、ついにセイクリッドの...
「いてっ! 誰だ!?」
何が痛いよ。どれだけ探し回ったと思っているの。ガバッと...
「いてっ……じゃないわよ。こんな所でお昼寝? 随分悠長な事...
私の言葉に寝ぼけたセイクリッドの頭も動き出したのか私に...
「……さっきの激痛は、お前が俺の頭を蹴ったせいか!? 何し...
あのねぇ、何をしているんだって言うのはこっちのセリフだ...
「何しやがるんだじゃないでしょう。不本意ではあるけど、あ...
私達みんなが、生きている聖帝国ムーのお祝い事なのよ。自分...
私は怒りをこめてセイクリッドの右腕を思い切り引っ張り、...
「自分で歩けるからそんなに引っ張るな、痛いだろうが!」
反省しているかと思いきや、反論してくる訳? も〜ぉ…あっ...
思わずセイクリッドの方を振り返り、睨み付ける私に一瞬怯ん...
「こうでもしないと、貴方はどこかに行ってしまうでしょう!...
私の言葉に図星を指されたのか、何かを考えているのか判ら...
その言葉もまた私の癇に障ったわ。
「あぁ、判ったよ。聖帝国ムーの皆で関わる事には、逃げ出し...
それで良いかって…だからなんて言い草なのよ!! 大体こい...
もちろん、私の泣き落としで、しぶしぶ承知したって言うのは...
セロルナやロドリグスだって、何とかしようと頑張っている...
まるで、自分から壁を作っているみたいにみんなを拒否して、...
そう思って言いたい事を言ってやろうとしたんだけど、うま...
いつも彼に言っている言葉しか思いつかなかったの。それなの...
「ルーグ・ラトゼラールひいては、この聖帝国ムーの統治者の一...
毎度毎度、同じ事を言うもんな。エリュクスは。けど、覚えて...
毎度同じ事を言って悪かったわね。セイクリッドが統治者に...
……そうよ、血に染まった姿をいとも容易く変えてしまった重大...
その言葉を言ったセイクリッド自身も、さすがにまずいと思っ...
「……だって、貴方達は血に染まった未来をいとも容易く回避し...
そう言った想いを込めて言葉にしてしまったけれど、セイク...
普段のセイクリッドからは想像つかないのよ。見ていないよう...
どう答えていいものかと困った顔をしながら、いきなり無造...
「……行くぞ。みんな待ってるんだろう?」
思わず顔を見上げて、セイクリッドの顔を見つめていた。な...
まるで……彼が探していた何かが見つかったかのような吹っ切れ...
この短い時間で、セイクリッドは何を見つけたんだろう。
何より嬉しかったのは、照れたようにセイクリッドが、私に手...
今までどこを見つめているのか判らなかったセイクリッドの...
ほんの少し、セイクリッドのその顔に心臓が、早くなった事は…...
だって…なんかセイクリッドを良い気分にさせそうなんだもの。
時々後ろを振り返り、ゆったりと歩くセイクリッドを急かす...
こんな事もたまには悪くないかな?
#hr
私とセイクリッドがルーグ・ラトゼラールに戻ってきた刻、ル...
アステルと共に、ああでもない、こうでもないと一生懸命話し...
一体どうしたのかしら? そう思っていた矢先、セイクリッド...
「ナザリウス? セロルナと帰ったはずじゃないのか。どうし...
セイクリッドの言葉にナザリウスとアステルが顔を上げるけ...
セイクリッドは、自分を無視している2人の傍によっていく...
でもセイクリッドは、私の予想に反して2人の会話を聞いてい...
「お帰り、エリュクス。セイクリッドも連れ戻してくれたんだ...
不意にロドリグスの言葉が聞こえ、私はロドリグスの方を振...
「ただいま……ねぇロドリグス? ナザリウスは何故戻ってきた...
「ああ、何でもルシリス・シャーラト側とルーグ・ラトゼラール...
「時間の…狂いって、何が?」
私の問いかけにロドリグスも肩を竦めていた。
「詳しい事は、2人とも話してくれないからね。言える事は、...
ナザリウスとアステルの傍で話を聞いていたセイクリッドが...
「フラフラとどこに行ってたんだ? セイクリッド。提案した...
「やかましい、それぐらい対処出来ないようで、統治者と言え...
「え? セイクリッドには2人が何を話しているのか判ったの...
私の質問にセイクリッドが頷いていた。
「……と言ってもあの2人から直接聞いた訳じゃないが、星の運...
セイクリッドの言葉に私とロドリグスは思わず首を傾げてい...
星の運行かぁ。もしかすると星の光から生まれたマグノリアな...
でも、話し合いが落ち着いたら、2人もそれに気が付くかもし...
「さて、俺達は音を出すものを作り出さなきゃいけないんだぞ...
「何で俺が?」
「元々は、お前のイメージだろう。どんなものが近いのか俺達...
「……だから、適当に言っただけだって言っただろうが。俺はそ...
「セイクリッド? さっき言ってたでしょう。聖帝国ムーに関...
ロドリグスとセイクリッドの話し合いに突っ込みを入れた私...
「ちくしょう…判ったよ。行きゃ良いんだろ、行きゃ。」
「最初から、素直にそう言えばよかったんだ。ほら、みんなが...
ロドリグスに促されて、渋々その後をついていくセイクリッ...
さて、音が出るものが出来るまでに、私が出来る事と言えば踊...
他の人ももしかしたら何か思い浮かんだ人も居るかもしれない。
まずは、それを探さなくちゃね。
……そう言えば、さっきセイクリッドが気になる事言っていたわ...
その時は知らなかったの。セイクリッドが何を目指そうとし...
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